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刹那「つか酷いやん……1ヶ月振りの再会なんやで?せめてなぁ……感動の再会とか、してみたかったわぁ…憧れのシチュエーションやもん」
月島先輩の憧れのシチュエーションとか心底どうでもいいんだが、目の前で落ち込まれると正直邪魔だ。
周りの生徒は慰めたいけど僕が怖いからか近寄っては来なかった。
大夜「……ちょっと可哀想じゃねぇか?」
陽太「うん、雪兎も面倒臭そうな顔しないでさ…ちょっとだけ刹那先輩に付き合ってあげたら?」
雪兎「え、嫌なんですけど」
何で僕が勝手に落ち込んでる月島先輩の感動シチュエーションとかに付き合わないといけないのか。
だが、このままだと全く話も進まないし無視して出ようにも周りの人が邪魔な上なんか期待された視線で見つめられている。
大夜君達もこっちを見ていて溜息が出た。仕方なく嫌々先輩の感動シチュエーションに付き合う事となる。
一一一一
Take2
刹那「雪兎、雪兎なんか!?」
雪兎「はい」
刹那「雪兎……っ!会いたかったわぁぁぁ!!」
雪兎「先輩……」
涙混じりに抱き付いてきた月島先輩を僕が背中をポンポン叩く。嗚呼を漏らす先輩の頭を優しく撫でてあげた。
雪兎「………はい、終わりです」
ドスッ
刹那「ぶひゅぅ…!」
柄にもない気色悪い行動に虫酸が走り、先輩の腹を思い切り殴ってこの不快感をぶつけた。
殴られた先輩はシチュエーションをやったからだろう、安らかな顔を浮かべそのまま逝った。
刹那「死んでへんよ!?」
……死ねばいいのに。
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