処刑の日(色んな意味で)

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所変わって場所は屋外の訓練場。 今し方訓練場に到着したレンジの目には、前方にある円形の台の様になっている闘技場で、グラハムとおもわれる教員に見守られながら2人の生徒が戦闘を繰り広げていた。 自分より一個前のグループだろう。 「レベル・・・。低いなぁ。」 レンジから見たそれは、ただの子供のお遊戯レベルにしか見えなかった。 直線的な動きを繰り返し、次に相手がどんな行動を起こすのか、自分がどんな行動を起こすべきか考えずに、ただただ単純な攻撃を繰り返している。 結果として、その戦闘はまるでターン制のようになってしまっていた。 「ファンタジーはファンタジーでもアクションゲームだろ、この世界は・・・。完全立体の3DポリゴンやCGなんかが主流のこのご時世に、いつまでたってもファミコン気取りか?」 確かに、相手の次の行動を読まず、その場しのぎの攻撃を繰り返すのは愚の骨頂だ。
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