OhーGirl

12/12
30人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「もしもし~聴こえた?お母さん♪」 「お、お母さん………?」 亜子の言葉にぽかーんとする… 『しっかり聴かせてもらいました!嫌だよ~母親の前で何をしてるんだか……』 亜子が俺に向けた携帯から、亜子のお母さんの笑い声が響く…… 「ははは……てっきり……新しい彼氏かと……」 苦笑いの俺をクスッと笑った亜子…… 「ごめん母さん!お正月には帰るから電話切るね!」 亜子は電話を切ると、俺を優しく抱き締める…… 亜子の優しい香りが俺の胸を熱くさせる…… 「新しい彼氏?」 俺を抱き締めながら聞いてくる。 「うん……ずっと誰と電話してるんだ…て……もしかしたら新しい彼氏できたのか?て…そう思ったらいてもたってもいられなくて……」 「で?シルビア飛ばしてきたの?この雨の中……」 うなずく俺を、少し身体から離すと、亜子は俺の唇に唇を重ねてきた。 甘い…… 何度もしてるけど、一番甘く感じた…… キスを終えみつめあう…… 「バカね……京介以外なんて考えられないよ……て言ったよ…あたし……」 「じゃあ!?」 顔をパァーと輝かす俺にうなずく亜子が凄くカワイイ…… 「一緒に帰ってくれる?私の田舎…」 「もちろんだよ!ヤッター!!」 大声で亜子を抱き上げる… 「ちょ、ちょっとイヤだ~アハハハハ~」 幸せそうに笑いあう二人… 「ちょっと!夜分にうるさいんですが!!」 隣の部屋の住人が怒って、亜子の部屋のドアを開けた。 「申し訳ございません!プロポーズしてたもので!」 笑って頭を下げる俺を嬉しそうに見ていた亜子だった。 俺は今… 宝を手にした…………
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!