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☆
「耿介この漫画超ウケるわね……」
「……待て、なんでお前はそんなド真剣な顔で軽口を叩けるんだ?」
「……さぁね。私がNTだからじゃないかしら?」
「うるせぇよ!!さっさとお前は精神崩壊してかけ声がS〇Xになっちまえばいいんだ」
「耿介……ネタってやつはね、みんなに分かるように提供しないといけないのよ?」
ヤケに優しい瞳でオレに諭すように言った一ノ瀬 朱音さんだった。
ていうかある程度のメタ発言は止めていただきたい。
「んでだ。今朱音さんはオレの部屋でゲラゲラ笑いながら漫画を読んでるんだが……」
「そうそう。ベッドに置いてあったやつだったけどね。これがアタシのツボにハマるのよ」
ぺらっとページを捲ってオレに向けて笑顔を作った朱音。…………あら、良い笑顔。
「そりゃあ良かったよ。……それでな朱音さんや」
「どうしたい?耿介さんや」
………朱音さんを脱がせたいですっっ!!
はっ!!どうしたいってのはそういう意味じゃねぇ……!!
いやいや、冗談は置いといて、
「………オレもう寝たいんだが。……ほら、オレの格好見てみ?ナイスパジャマじゃないか?」
と腕を広げたオレに対し、朱音は一瞥くれて
「ナイスパジャマ」
興味が全く……皆無なセリフをオレに浴びせた。酷いっ!!お気にのパジャマなのに……!!
「じゃねぇよ!!オレは寝たいつってんだよ。時計見てみろや。もう2時だぞ2時!!おかしいだろ?なぁ?」
「そうね~~」
「……………」
クソっ……!!こいつすげぇむかつく!!
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