朝がはじまる

2/4
49人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
ジリリリリリ…ジリリリリリ… バシッ 「ふぁ~~っ!う~ 寒い」 どんどんどん!! 「お兄~ちゃ~ん朝だよ~起きて~」 「兄貴…起きて…」 「今日の朝ごはんはなんと!」 「お刺身…だよ。」 「えっ!?それマジか!!」 ガバッ、とベッドから飛び起きた人物は赤い髪をした少年だった。 少年は一息ついて、気持ちを落ち着かせてから、部屋の扉を開けた。 「今日はえらく豪華だな」 「うん!今日は特別な日だからね~」 「特別…だから…」 「そうか…まぁ、とりあえず下に行こっか」 少年は、今日って何か特別なことあったか?と疑問に思いながらも1階に向かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 机の上には、刺身がきれいに盛り付けられた皿が並んでいた。 少年の双子の妹は全ての準備を済ませて椅子に座って待っていた。 「待たせたな、それじゃあ、食べるか。…いただきます」 「いただきま~す!」 「いただき…ます」
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!