坊主の逆鱗

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これはコエとは関係がないんですが、思い出したので書きます✏ あれは、私が小学生の頃―。 その日は曾爺ちゃんの納骨をする為に、家族も含めた親戚一同で京都のかなり格式高いお寺に行った時の事。 まだ小学生だった私と弟はお寺に着いて、茶室に通された後すぐに飽きて、お寺の散策とゆうよりか探検をしていたその時。 私と弟の居る廊下の前方から、鬼のような顔をしたお坊さんが、小走りしてきて私の腕をつかんで本堂まで連れていかれた。 『お前は何を背負ってるんや‼』 いきなり怒りの制裁をくらった私…。なにを背負ってるって何も背負ってないよ…。なんて思っていたら、そこに正座しろと言われ、渋々正座をした。 説教されると思っていたら、お坊さんは何やらお経のようなものを唱えて、お経の本のような物で私の肩を掃くように払い出した。 訳がわからぬまま、待つこと30分…。足が痺れてもう限界寸前の私を見て一言 『あんた一体何体背負えば気が済むの⁉ほっといたら死んでたよ‼』 チーン(´□`)…💧 後から両親も呼ばれこっぴどく怒られたそうです。 私は産まれながらに憑かれやすい体質らしく、御守りや数珠でガードをしておかなきゃ早くに死ぬ‼と、お坊さんから両親は断言されたそうです(-"-;) 確かにお寺に着く前は吐き気と頭痛に襲われていたのが、お坊さんにお祓い⁉してもらった後嘘のように消えてたんです‼ その日、お寺から帰る時お坊さんは水晶で出来た数珠を二本私にくれました。そして『肌身はなさず付けておく事❗きっと助けてくれるから‼』と言い切って…。 あれから既に10年以上の年月が流れ、水晶の数珠はもう有りません。 次の章で数珠の行方を書きます
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