君と彼

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 「な……っ!? お、おまっ!!」  「馬鹿。もっと告白くらい、かっこよくしてよ」  自分のやったことが恥ずかしくて、私は彼から素早く離れて、ぬるくなったミルクティーを飲む。  体ごと彼と反対方向に向きながら、ごくりと最後まで飲みきって立ち上がった。  そして、目も合わせずに言う。  「あ、アンタみたいな馬鹿。私が、付き合ってあげても、いいよ―――」  信じられないくらい上からな態度でそう言った。  自分何キャラ? と思いながらも、口をついて出た言葉は止まらない。  「言っとくけど! 大事にしなかったら、許さないからね!!」  言わなくても分かってる。  優しい私の幼馴染は、人を大事にする奴だって。  それに、15年近く私を想ってるくらいの馬鹿なんだから、それこそ馬鹿みたいに大事にしてくれるんだろうって。  それでも、急に友達の態度を崩せるわけもなくて、私はクルリと振り返って、彼を通りすぎて缶を捨てに行こうと一歩を踏み出した。  瞬間―――
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