case.7 蒼井奏汰

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あー、あっちもこっちも面倒な事になってるわね。 え?米澤に教えてやったらって?何を? 結華ちゃんの事? 教えないわよ。そんなの他人が教える事じゃないわよ。 本当に結ばれるのなら、自分たちで気付くはずじゃない。 ううん、気付かなくちゃいけないのよ。 お互いが歩み寄らなきゃ、本当に心は通わせられない。 それは、異性同士でも、同性同士でも、同じ事なんじゃないの? もちろん、助言ぐらいはするわよ。 それで行動するかは、本人たち次第。 『取りあえず米澤。今度、結華ちゃんと逢ったらちゃんと話ししな?』 『え?』 『酔ってたんでしょ?結華ちゃん。虫の居所が悪くて、思ってもない事を言っただけかもしれないじゃない。』 『でも…。』 『あの子がそんな事言うようには思えないわよ、私。』 『でも…』 『これでも人を見る目はあるつもりだけど?』 『でも…』 『あーっもうっ!でもでも星人かっ!ウジウジしてないで行動するのっ!分かったっ?』 『は、はい』 まったく、いつもは強気のくせに、こんな事になるとダメなタイプなのね、米澤は。 それにしても、みんな大変ね…。 話を聞くだけで、おなか一杯になりそうだわ…。
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