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「ずっと好きでした！
俺と付き合って下さい！！」
早咲きの桜が枝葉から芽吹く３月の始め。
俺、柴田幸（しばた こう）は長年片想いしていた相手に告白した。
相手は、御伽春菜（おとぎ はるな）という小学校からの幼馴染み。
とにかく誰にでも別け隔て無く接する優しい、そんな彼女に告白したんだ。
正直、見た目もスゴく好み……いや、好きになった相手の容姿だから気に入ったのだろう。
人柄の良さそうな柔らかな笑顔、ぷっくらとした桜色の小さな唇。
長い黒髪は、指を通せば絡まることなく滑り落ちそうなくらいサラサラだ。
そして、彼女は俺の告白に答えを出した。
「うんっ！私も好きだったよ」
「本当に……？」
こうして、俺たちは付き合い始めた。
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