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掘り当てたコンクリートは、どうも井戸のフタの様だ。
そのコンクリートをハンマーで叩き割る事にした。
僕はフタらしき物のど真ん中に狙いを定めて、大きく振りかぶって渾身の力を込めてハンマーを叩きつけた。
フタらしきコンクリートは意外にも脆くその一発で砕け、
その破片は井戸の底に落ちて行った!
やっぱり、井戸だった!
コンクリートの破片は井戸の水面を揺らした。
しかし、その揺れる水面には
何か奇妙な白い物が浮いている。
僕は井戸の淵に身を乗りだり、水面の揺れが収まる頃、
それが、水死体である事に気付いた。
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