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目が覚めると、ここにいました。大草原。なんだここ~。天気がいいから良かったけどさ。普通にベッドでも良かったぞ。
草の上で胡座をかいて、周りを見渡す。あ~やっぱり異世界かぁ~。夢じゃなかった。夢だけど、夢じゃなかった…思い出したくない、あの白い空間。
「えっと…もう一度寝ようかな…」
「いや、ここは驚くとこじゃね?」
白い空間で目をさました俺に、知らない声が突っ込む。スルーして、寝ようかな…
「いや、こっち!こっち!無視しないで!」
慌てた声がして、目の前になぜか…おかん?
え?ってなっていると、
「見えてる?今僕は、君の苦手な人の姿をしていると思うんだけど、どうかな?」
「苦手な人…が…おかん?って」
うわ~めちゃくちゃ凹むわ~、18才男子、がっかりだよ。そりゃ彼女も出来ないよ…
「えっと…そろそろ終わる?話してもいい?」
「何の用だよ…早く言えよ…」
まだ、がっかりと膝をつけたまま、聞く。
「えっと…君は、元の世界に戻れません。分かる?
君は、異世界同士が接触した事で、たまたまこの世界に落っこちて来たんだ。ただその衝撃で体がなくなっちゃった。だから、この部屋に来たんだ。」
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