プロローグ

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五年ぶりに見慣れた重い扉を開けた。 途端に、腹の底に響く重低音。 タバコと酒の匂いに ちかちかと目に痛いライト。 人の波。 一曲目のイントロ部分だった。 そのタイミングを狙ったのだから当然だろう。 そして。 彼の歌声が小さい箱に広がった。
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