8人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
「はぁああ……」
神となった思念体、アルセスモア。今は金髪の幼女の姿であるのだが、今彼女は、世界に必要と思われる様々なものを創造している最中だ
生まれたてで殺風景な世界。こんな何もない世界の神として君臨していても、ちっとも面白くない
どうせなら豊かで、美しい世界にしようじゃないか
彼女は、それを独りでやるのは難しいと考えたのか、自分の下僕となる存在を作りだそうとしていた
今行っている魔法の詠唱は、そのためのものだ
彼女の心は躍り、弾み、ときめく
どんな世界にしようか
緑があふれる世界にしようか
海が広がる蒼い世界にしようか
美しいといっても、美しさへの方程式は一つではない
正解もない
だから彼女はまず、必ず必要になるであろう、下僕を作っておくことにしたのだ
なるべく楽がしたい
後に生まれる人間達がそのような思考をするのは、人間達もアルセスモアに似ているからかもしれない
最初のコメントを投稿しよう!