1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
僕が消した
普段何気なく視界に収めている人物が、忽然と居なくなったら誰しも慌てる。
そりゃそうだ。
見なれた人が消えた瞬間ハッとする。
彼もそうだった。
僕が彼の目の前からアイツを消してやったんだ。僕がアイツを嫌いだって単純な理由で。
彼は感情を無くしたように、冷徹な瞳で僕の持つ凶器に目をやった。
右手に持ったそれは黒ずんでいて、しっかりと握りしめている時点で言い逃れはできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!