【第4話 : Effort】

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上の階が、静かになった。 心臓の鼓動が、耳に響く。 この場に立っているのが、辛くなってきていた。 ( ゚∀゚)「ブーン=トロッソ……新兵テストでアルファベットを発熱させたらしいな」 (´・ω・`)「それが、どうかしましたか?」 ( ゚∀゚)「おもしれぇなぁ、と思ってよ。 状況を考えたら、発熱の理由は一つしかない――――だから、連れてるんだろ?」 ジョルジュの視線が、言葉が、突き刺さりそうだった。 しかし、ショボンは微動だにしない。 あまりに冷静なジョルジュ、あまりに冷静なショボン。 浮き足立っているのは、自分だけだ。 (´・ω・`)「……仰っている意味が、よく分かりません」 ( ゚∀゚)「なら都合がいい。ブーンを、西塔に引き渡してくれ」 (´・ω・`)「……は?」 ジョルジュの表情は、全く変わらない。 混乱する思考。 体が、ふらついた。 気を抜いたら、そのまま倒れてしまいそうだった。 ジョルジュの発言の意味が、本当に分からない。 一体、何がしたいのか。
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