エピローグ

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石畳の階段を、今度はゆっくりと時間をかけて降りて行く。 ここの肌を刺す怒気を感じ、その怒気に触れながら、自分を内観してみる。 俺はここの何かが怒っている様に、世間の様々なものに怒りを抱いている。 自分の倫理が盤石であるとは思わない。 けれど、正当な怒りは、矢張り、なんらかの方法で世間にぶつけなくてはならない。 怒っていいんだ。 俺が書く力は、自分の倫理が示す怒りであって構わない。 腹を立てよう、そしてそれを調べて、書こう。 この世の闇を、書いていこう。
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