87人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
石畳の階段を、今度はゆっくりと時間をかけて降りて行く。
ここの肌を刺す怒気を感じ、その怒気に触れながら、自分を内観してみる。
俺はここの何かが怒っている様に、世間の様々なものに怒りを抱いている。
自分の倫理が盤石であるとは思わない。
けれど、正当な怒りは、矢張り、なんらかの方法で世間にぶつけなくてはならない。
怒っていいんだ。
俺が書く力は、自分の倫理が示す怒りであって構わない。
腹を立てよう、そしてそれを調べて、書こう。
この世の闇を、書いていこう。
最初のコメントを投稿しよう!