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「着いた」
少年は眺めていた。
いや、見上げていた。
「此処が、技巧(スキル)養成学校『トゥモロゥ・ザ・ディブレイク学園』か。大層な名前通りの面構えたぁこういう事か」
目の前に聳え立つ城の様な、要塞の様な建築物がそこにあった。
技巧(スキル)養成学校『トゥモロゥ・ザ・ディブレイク学園』。
技巧(スキル)を持つ、少年少女を正しい道へ育成する学園である。
「さて、とっとと向かうとすっか」
校門の前で立ち止まっていた少年は巨大な公共施設――もとい学園の門を通り越していった。
――と見せ掛けて、さっきから騒いでいる奴等の所に向かっていった。
但し、それに気付く人は居なかった。
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