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時は流れて夕方。
『レディィィィィィィィィィィィィィィィィス!!! エェェンド! ジェントルメェェェェェェェェェェェェェン!!!
遂に始まるぜ! ミスター&ミスノーレ魔法学園性別逆転コンテスト!!!
司会進行は当然この私放送部部長レーナ=ネフィリムがお送りします!
お前ら!! 盛り上がってるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』
ウォォォォォォォォォォ!!!
あーぁ、なんでこんなに盛り上がってんだよ。
俺はグランドにこの為だけに造られた特設ステージの舞台裏にある男子控え室で待機しながらため息を吐く。
今は何気に高スペックで知られるレーナが自慢の語り部で会場を盛り上げているが、あと少ししたら一度参加者全員がステージに立ち、ルール説明があって、その後に女子の部、男子の部がある。
ちなみに、参加できるのは高等部の生徒及び人型の使い魔ということになっている。
んで、他の男子の参加者だけど、どうやら一クラス一人か二人らしく全員で28人だ。
全員女装は済ませている。
その為、明らかにネタな人、普通の人、男の娘と三グループに別れている。
ネタな人っていうのは言わなくても分かるだろうが、マッチョだ。それもゴリマッチョ。
はっきり言って気持ち悪いのだが、コレが7人も居るのだから勘弁してほしい。
普通の人ってのは、女装しているのが分かるレベルだ。
コレが17人。
んで、本物の女と見分けが付かない男の娘が、不本意ながら俺も合わせて4人。
一人は部屋の奥の壁に凭れながら目を閉じ、腕を組んでいる。
髪は藍色のポニーテールで、白いライトアーマーを着ている。
正にクールビューティー。
二人目は入り口の近くにあるベンチに座っている。
ロングの金色の髪、青いドレスに白いエプロン。
不思議の国のアリスを思わせる格好をしている。
三人目は銀色の短髪にミニスカメイド服。
こんな状況なのに背筋を伸ばし、一人静かに立っている。
つーか、どう見ても時を止めるお嬢様大好きメイドに見えるんだが…。
最後に俺の服装は狼耳と尻尾を取っただけでさっきまでと同じGGO使用だ。
『おっしゃっ! なら、参加者の顔見せだ!
参加者全員、出て来いやぁ!!!』
レーナの指示があり、ゾロゾロと出ていく集団の最後尾に付いて俺は控え室を出た。
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