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「さ、早く行こう！ 俺様達も自分の道を切り開こうぜ。生き残ることが己の最後だからな!!」
お、己の最後って……。
使い方間違ってる気がするけど……まあいいか。
「うん、そうだね。行こう」
私達は拠点に向かう。
赤い雨が降りしきる中、田辺さんのプレイヤーを誘導する声が辺りに響いていた。
その彼の言葉を邪魔するようにあの声が聞こえてくる。
『皆さん、焦らず逃げてください！ くれぐれも前の人を押したりしないように注意してください』
【逃げないで……】
『この世界が壊れかけています。脱出経路は各拠点にあり。最寄りの拠点に急いでください！』
【この世界は壊れないよ。……だって】
『こちらモニタールーム。揺れが激しくなっています！』
【君たちが次の……】
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