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突如、ブワッと激しい風が吹き抜ける。
そして地中を蛇が通っているかの如く地面がボコボコと盛り上がっていった。
方向的に黒のイベントの場所からと思われる。
最終的にそれは私の足元で止まった。
「えっ……!?」
な、なに?
その自分の立つ地面がひび割れ始めた。
……壊れる?
「おい、なにやってる! 早く逃げるぞ!」
そう言い、腕をつかんできたのは杉浦さんだ。
「タオール、テメエはザルバトスと協力して舞の使い魔を頼む!」
「はいよー!」
タオールとザルバトスは軽々とアメリーを担ぎ上げた。
「太一、テメエは各所属のリーダーと協力してプレイヤー達を拠点に誘導しろ! とにかくこのひび割れから離れるんだ!」
「分かったっす!」
杉浦さんの指示で即座にみんなが動き出した。
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