序章 Grestria

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序章 Grestria

 キリストの死から始まった魔術の世界『グレストリア』。  人間は魔術無しでは生きていけないほど魔術に寄り添って生きてきた。  料理の火も、水道の水も、菜園の土も、スカートをめくる風も何もかもが魔術によって生みだされる世界。  生活に必要な魔術は誰もが習得し、時には専用の魔力の結晶を使用して生活している。  もちろん武器も魔術が使われる物も多く、電池のように魔力の結晶を交換して使用していた。  それはさておき、そんな世界で地球に負担をかけないように、常に管理している者達がいる。  人間、動物、全ての命あるものの生まれと死を操る『神』と呼ばれる2人。生き神と死に神。  火水土風の四大元素(エレメント)を操り、地球の基本を操る『天使』と呼ばれる4人。火天使(アドラメルク)、水天使(ウンディーネ)、土天使(ハニヤマヒメ)、風天使(ストリボーグ)。  そして、四大元素(エレメント)から派生する、氷や海などの自然界を司る十何人かの『巫女』。  この者達が地球に大量な魔力を供給することで、地球の崩壊を防いでいた。  ……そう、防いでいた。
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