Chapter-9-Fragile-life-

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だがそれが 突然奪われてしまい、 ついに 情報操作が出来ない という事態に陥った。   それでも彼らの戦いは 終わらない。 ランド「‥‥‥‥。」 ランドは辺りを見渡した。 というのも 先程から 土塀を組み立てるように 命令されていた 兵士達がいたのだ。 確かに今の戦況では 兵力はあっても 弾を避ける遮蔽物がないため 勇ましく飛び出しても ハチの巣になって 終わるだけなのだ。 少しでも 壁を増やそうと 広々とした滑走路の上に どんどん土の入った袋を 運んでいく兵士達。 勿論匍匐前進しながら 慎重に持っていたが、 それでも何人かは 日本軍兵士に 撃たれてしまった。 しかし、 これも勝利のための犠牲。 仕方のないことだと 諦めるしかなかった。 次はオレかも知れないと 不安になりながら。 それでも いつの間にか 兵士達の士気が高まり、 徐々に戦争と 向き合うように なっていた。 ?『何をモタモタしている? さっさとやれ!!』 ランド「‥‥‥っ! ロベルト軍曹だ オレ達を引っ張って 交戦するつもりかもな。」 ヴォルガー「敵の兵力も 分からないのにか?」 そしてY- 46大隊の 指揮官である 『ロベルト軍曹』が 前線まで やってきていた。 他の兵舎に隠れて 様子を伺っているようだ。 黒人のためか 兵舎の陰に上手く隠れており、 遠くからでは はっきりと判別出来ない。 これだと 日本軍兵士からは 見えないだろう。  
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