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─────此処は、ラディバルド王国内のマギトという街。
王都ほど栄えてはいないが、まぁ普通の街よりは広い。
特徴としては、魔王城に近い事だろうか。
七人居る魔王の内の一人が居るということで、街には名を上げようという冒険者もそれなりに来る。
その為、宿屋や魔法屋等は多いかもしれない。
…………下手な説明は終わったし、そろそろこの物語の主人公にスポットを当てよう。
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「はぁ…………転職したい」
いきなり戯れ言をほざいているのは、道具屋のカウンターに突っ伏している黒髪の青年。
肩まで無造作に伸ばされた髪と、気力の感じられない目がだらしない印象が深い。
客がちらほら居るというのにこの体たらく。
この道具屋は本当に大丈夫なのだろうか。
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