序章

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「ふふっ…」 思わずにやけてしまった。 俺は今アルバムを見ている。俺たち以外の名前が書いてあるアルバムだ。 そのアルバムの写真の中で一組の男女が一緒にいる。女の子は顔を真っ赤にして男の子の頭をスリッパで叩いている。 「…あ…あの…とき…の…写真…」 俺の妻がそう呟いた。 「懐かしいな」 「…うん」 「やっぱりさ、照れ隠しにスリッパで叩く癖なんとかならないか?」 「…むり」 だよなー。 「まぁいっか。そんなとこも全部大好きだし」 「…!?///」 ベシッ! 「痛っ!」 大人になれた俺達のお話。
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