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「昨日変な夢を見たよ。」
突然そんな事を言われてこの暑さでとうとう頭がいかれたのかと思った。
「えっ?」当然聞き返すだろう。
「いやなに、昨日寝てたら夢を見て途中から、あ、これ夢だって気付いたんだよ。」
「それ、明晰夢じゃないですか。」
半ば呆れ気味に言葉を発する。
「それは知ってる。続きを聞け。」
そう言ってこのくそ暑い日にそれもカンカン照りの太陽によって熱せられたアスファルトの上を歩きながら俺はそのバイトの先輩の話を聞いたのだった。
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