T-1

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──朝のHRが終了する鐘がなる。 と同時に、俺鈴木拓馬は、1つの心配事を抱えていた。 それは、今日の早朝のことだった。 ──『は!? お前が欠席?』 『そうなんだ……。 だからというのもなんだが、お前に学級委員の仕事をまかせていいか?』 電話越しで嘆願する祐太の声は咳いているのがすぐわかる。 『でも祐太、9課年皆勤は……?』 祐太は頭がおかしいと思うくらい真面目だ。 以前にも、学期末に行われる学級委員主催の集会に、高熱を出しながらも、学年の面然で舌鋒を尖らせていた。
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