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──朝のHRが終了する鐘がなる。
と同時に、俺鈴木拓馬は、1つの心配事を抱えていた。
それは、今日の早朝のことだった。
──『は!? お前が欠席?』
『そうなんだ……。
だからというのもなんだが、お前に学級委員の仕事をまかせていいか?』
電話越しで嘆願する祐太の声は咳いているのがすぐわかる。
『でも祐太、9課年皆勤は……?』
祐太は頭がおかしいと思うくらい真面目だ。
以前にも、学期末に行われる学級委員主催の集会に、高熱を出しながらも、学年の面然で舌鋒を尖らせていた。
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