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「立花さん、どこに行くんですか?」
『わ、私…用事を思い出したので…』
逃げようとしたら、後ろから声をかけられた。
「そんな嘘をついてもダメですよ。それに立花さんがいなくなったら…僕…自分を抑制出来なくなるかも…」
『…………。』
馬詰さんが涙目で袖にすがり付いてきた。
それから名前も知らない新入りさん二人も。
『沖田さん、ずるいですよ…』
「ふふ。まぁ、それは冗談ですが、馬詰さんの打ち込み稽古ぐらいは見学して行って下さい。きっと、いい勉強になると思いますから。」
沖田は微笑みながら頷く。
どうやら死んだふり三人衆には、それなりに手加減をするつもりではいるようだ。
それなら見学も怖くない。
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