僕が僕であること

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例えば 僕が鳥ならば 自由な翼で 君を迎えに行くだろう 例えば 僕が雪ならば そっと 君の頬に寄り添うだろう 例えば 僕が月ならば 優しい光で 君の足元を照らすだろう 例えば 僕が君ならば 今よりずっと 君の苦しみが理解るだろう もちろん 僕も君も 知っている 僕は僕 君は君 僕は君じゃなく 君は僕じゃない でも それは 当たり前のようで 決して 当たり前じゃない だって 僕が何故僕で 君が何故君か なんて 僕らにもまだ 分からないんだもの
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