俺が恋煩いとか、笑うだろ(松横)

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(松田視点) 気がつけば、いつだって眼が彼を追っていた。 好きなんだ、と気付いたのは半年くらい前。 キッカケや理由は特にない。 自然に、自分の中の全てが彼に、横山に反応するようになっていた。 『松田さん』なんて横山に名前を呼ばれると、胸の奥がほわぁ、と暖かくなる。 偶然、横山と肩がぶつかったりなんかしたら、当たった所だけ厭に熱を持ってたり。 劇場で出逢って、「おはようございます」なんて微笑まれたりしたら、もう…心臓の鼓動が止まらない。 結局。と、自分の思考を整理した結果。 やっぱり俺は横山の事が好きなのだ、と改めて思った訳で。 「松田さん!」 「……なんですか」 なんて事をつらつらと考えていたら、頭上から特徴的な声が降ってきた。 「なんですか、はコッチの台詞ですよ」 突然、寝転んだかと思えば、眼を開けたままピクリとも動かないから。 なんて、Q太郎は焦ったように捲し立てる。 そういえば、今日は珍しく個室の楽屋を貰ったんだった。 その事もQ太郎の事も、すっかり忘れて。 放置プレイみたいだ、これ。 申し訳なかったかな。 .
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