バレンタイン

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音桐さんと話していたらあっという間に食堂に着いた。 「さ、冷蔵庫に入れてしまいましょうか。」 「そうだねー。」 音桐さんがチョコを入れるスペースを作ってくれたおかげで、簡単に入れることが出来た。やっぱ出来る男は違うなぁ。俺もこんな風にイケメンになりたい。あ、顔がじゃないよ?顔もそうなれれば一番いいけど。今俺が言ったのは、性格的な話ね? 「あの…、これもらっていただけますか?」 これってどれかって?これっていったら音桐さんが持ってるチョコレートに決まってるジャマイカ!てか、…え?! 「俺にー?」 「はい。渡せるか分かりませんでしたが、渡す機会があればいいなぁと思って作っておきました。」 健気過ぎる!顔だけじゃなくて心も綺麗とか完璧すぎる!手作りチョコ、俺がもらっていいのかな? 「ちなみに、私の本命はあなたですから。」 「え?」 「返事はホワイトデーでかまいませんので。…良い返事を期待しています。」 でわ。と言って音桐さんはあっさり去っていきました。俺告白されたよね?しかも本命チョコもらっちゃったよね?どどどどどどうしよう!俺ノンケだよね?女の子が好きだよね?なのに…なんでこんなに音桐さんが気になるんだろう…。 その答えはホワイトデーがくるまでじっくり考えるはめになりそうです。 おわり
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