_サッカー×ドラム

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 「はよざいまーす」  冷たくなった両手を  擦りあわせながら  楽屋に入ると  「薮くんおはよー」  裕翔がいた。  「えー、俺   1番乗りじゃ   ねえのかよ…」  「ふっふっふっ」  得意げに笑う裕翔を  よそに荷物を下ろす俺。  「なあ裕翔」  「なにー?今は   ヤんないからねっ」  「ちげぇよ(笑)   楽屋でヤんねぇって。   ちょっとこっち来て」  携帯の画面を指で  ぽちぽちいじっていた  裕翔を呼び寄せた。  「どーしたのぉ」  「…ふふっ、うりゃ!」  「うぎゃっ!?」  芯まで冷えきっていた  俺の両手を裕翔の  ほっぺに当てて、  顔を挟んだ。  「裕翔サンド(笑)」  「つ、や…ぶくん!   冷たいぃぃ!」  「あったけぇー」  「つめた…って!   離して…っ!」  目をぎっちりつぶって  冷たさに耐える裕翔。  歯を少しだけ  食いしばっているのか  口がちょっとだけ  開いていて、不揃いな  可愛い歯が見える。  よっぽど冷たいのか  ばたつき方がオーバーで  色んなところを  仰いでいる。  さすがにやり過ぎたかと  思い、裕翔の顔から  手を離した。  「…っ、もう薮くん   嫌いっ」  「ごめんって、…裕翔ぉー   許してよー」  そのあと裕翔くんが  ほっぺをぷくっと  膨らまして拗ねたのは  紛れも無い事実。  「薮くんなんか   知らないっ!」  _END  ほんとにやってそう←  可愛くばたつく裕翔くんが  見たい( ´∀`)ニヤニヤ _
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