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「あの大丈夫だよ?これ専用のショートパンツだから、ほら!」
だからって、スカートの裾をめくって見せるなよ。
「……分かったから、下して。それから、そんなこと他でするなよ」
それに、そういう問題じゃない。
無邪気に男心を煽るなと言っているんだ。
一昔前に流行った見せる下着じゃないが、男にとっては”見せる”と付いても下着は下着。
スカートから白いレースが覗けば、それなりに擽るんだよ。
俺が言いたい事がよく分かっていないくせに誤魔化すように笑う千鶴を見ながら、どうしたものかと溜め息が出た。
千鶴が、急に元気を無くして、潤んだ目で窺うように俺を見上げてくる。
「あの……変かな?
佐奈さんに作ってもらったんだけど…」
……佐奈ね。あいつ本当にロクな事しないな。
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