『涙の修学旅行』

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それから、美味しいピザを食べながら、これからどうするって話になった。 「お前ら、寺行ってこいよ。寺のすぐそばに、お店も並んでるって書いてあるし。今なら帰ってこれる時間もあるだろ?俺は、1時間時間潰して、チェックインする。酒とか買っとくから。」 「…なんで、沢田くん行かないの?みんなで行こうよ!」 そしたら…冷たい視線で指をさされた。 「お前が、すっごくムカつくから行かない!」 会計の伝票を持って出ていった。 「ちひろ!」 「嫌だ、絶対に行かない!ムカつく、すごいムカつく!」 そして店を出て、不機嫌な顔で私は歩いていた。 足も早歩きで、どんどん前を進んでく。 「…えっ?」 後ろを見たら、明里達の姿がなくて電話をしたら、お寺方面に行くバスに乗ったよって。 「ちょ……!」 なにがあったのか、わかんないけどね…… 前にも見たことあるよ、こういうガキ過ぎる優。 仲直りしてあげて? すぐに機嫌は直るから。 優にピザ屋の前に戻るように連絡しといた。 ……電話切れたんだ。
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