†第二章†

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「違います。新撰組に来たのは偶然です。……私はもう忍なんかじゃない」 強く、自分の意志を伝えるように言った ……本当に、新撰組に来たのは偶然だった      ・・・・ ……………彼処からは、逃げて、来たのだから あの日、あの時、沖田さんが見つけてくれなかったら きっと私は、此処にいない 「その言葉に偽りはねぇんだな?」 「はい」 土方はハァ、と溜め息をついて 「信じてやる」 そう言った そんな事を言うのは予想外だった雪乃は見開く 一番疑っていると思っていた人が信じてくれるとは、思っていなかった 「良かったですね。戒斗さん」 にこにこと笑いながら沖田が話し掛けてくる それに応えるように雪乃も柔らかな笑みを作って見せた
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