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朝御飯を食べた後、僕の鞄の中に何時ものように子猫となってアーベーも入り込んでシャーラちゃんと一緒に教室に向かう。その途中で僕はシャーラちゃんに少し待ってもらって野暮用を済ませる。
何をしていたかと聞かれたから理事長にちょっと用があっただけだと伝えた。
ライマン「おっ!レクスにシャーラ!おはよう」
レクス「おはようライマン君、今日も女の子がいなくて寂しそうだね」
ライマン「喧嘩売ってるのかてめぇ!?」
僕達に気付けば手を振りながら弄られ君が挨拶してきたから笑顔でそう言ったら怒られてしまった。事実女の子が周りに居ないんだから本当の事だろうに。こんな平凡顔の僕ですら同じように平凡仲間の女の子が居るのに可哀想な子だよ
シャーラ「っちょ、いきなり肩抱いてこないでよ!?」
レクス「まあまあ僕達の仲なんだしこれくらいのスキンシップいいじゃないか」
ライマン「おいレクス、この休日中に何があったのか是非屋上で二人きりでゆっくり話そうじゃねぇか……場合によっては俺はお前を殴らなくちゃならねぇ」
レクス「理不尽だよ君」
ちょっとからかっただけなのに女の子絡みになると直ぐにこれだ、嫉妬とは醜いものよのう……ってわざとそう仕向けている僕が言うまでもないんだけど
それにしても彼に殴られるってつまり炎帝に殴られるわけでしょ?これ以上僕の顔面レベルを下げる気なのかい?
アーベー『強引な男も嫌いじゃないぞ俺は』
レクス『この場合僕は理不尽に殴られるかもしれないから君の思う展開とは程遠いよ』
シャーラちゃんに落ち着かされた事で弄られ君も直ぐに冷静になってくれたようだ。燃えるのも早いけど消えるのも早いね。
僕も冗談だよ、と軽く謝罪も込めていきながら彼と談笑をしていけば直ぐに何時ものテンションになる。熱血キャラと思われがちではあるけど淡々とした様子を感じさせてくれるからこういうノリをしつつ結構冷静なんだろうね。
ライマン「あ、屋上ってのは決定だから放課後ちゃんと来いよ?」
レクス「どうして屋上に拘るのライマン君?もしかして奇跡のラブレターが来たみたいな?残念だけど君のフラれる姿を見届けるなんて僕には……」
ライマン「ちげぇし何だよ奇跡って!?しかも俺フラれるの確定かよ!」
少なくとも女の子を厭らしく見ている間は絶対成就はしないね
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