6332人が本棚に入れています
本棚に追加
/469ページ
基本的彼女達の修羅場というのは何時も通りだったりするし、こういうのは毎回勇者君と最強君で慣れているのもあってこのクラスの生徒達は慣れている。一々反応していたらキリがないというのもあるけどやっぱそれが日常的になると皆普通になるんだよ、うん。
最強君に言われて女の子達は仕方なしに席へと戻っていき先生もわざとらしく咳払いをしていきながらHRを始めていく。
ファーリス「えー……先ず最初に知らせる事がある、このクラスに副担任が出来る事になった」
アイラ「副担任……?」
ライマン「聞いてねぇんだけど……」
クライス「はいはーい!男か女!?それともその他!?」
火貴族君、なんだいその他って。君は男女以外の性別があるとでも言うのか……ってオカマさんとかがいたね
今まで副担任なんて話は疎かそういうのが今まで前列になかったというのもあってクラスの中で囁き声が聞こえている。先生は皆を静かにさせる為に手を叩いて注意を自分の方に向かせれば喋りを続けた。
ファーリス「クライスの質問だが喜ぶがいい女子、イケメン教師だ
それもつい最近此処で教師をする事になった奴だぞ」
「「「きゃあああああああああ!!!」」」
「何故ですか先生!俺達普通の男子に恋をするなと死刑宣告しているんですぁ!?」
「あんまりだ!俺達に何の怨みがあるんだ!!」
それはもう魂の叫びとばかりに女の子達は歓喜の悲鳴を上げているし男の子はこの世の終わりのように絶望したりムンクの叫び状態になっちゃっている。ついでに弄られ君は現実逃避をしているようだった。
男子からすれば確かにこのクラス地獄でしかないもんね、自分達よりも顔がいい男が何人もいるし周りの女子のほとんどは彼等にホの字になっているわけだから。
アーベー『周りに女がいない?ならば男に走れ!女など糞食らえだ!』
レクス『クラスの半数が男色化?嫌だよそんなクラス』
ファーリス「五月蝿い、兎に角文句とかその他色々は彼から聞け
ではヴァル先生、どうぞ」
先生の有無を言わせない言葉によって進められて呼ばれた副教師が入ってくる。青い前髪は綺麗に分けられておりフレームの小さい銀縁眼鏡を掛けていてその目付きは鋭いが穏やかなエメラルドグリーンの瞳だ。彼が入ってくるだけで不思議と口は閉ざされ背筋もしっかり伸ばしてしまう。
はい、ヴァルレインだね。
最初のコメントを投稿しよう!