魔王の前で

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ゴーディは、ビビディを見て言った。 「あの樹はね。元々、僕の魔力や能力を魔界の礎にする為に神が作ったものなんだ。 だから、もう一度・・・・。 今度は、リン君。 君の力を使って創るんだよ」 「え?僕の?」 僕は驚いた表情になる。 ゴーディは満面の笑顔で言った。 「そう。君は、僕の器。 今では、僕以上の力と能力を持つ神の後継者。 違うかい?」 僕は驚愕に目を見開く。 「え?神の後継者ってどういうこと?」 すると、僕の横にルシルが姿を現す。 「何だよ。此処で話しちまうのか?ゴディ」 ルシルの言葉に、ゴーディは笑顔で言った。 「ああ・・・・・。 ルシファー様ですか。貴方程の方を心酔させて使い魔にしてしまうなんて、リン君は凄いですよね。 それに、なんて魂の大きな人なんだ。本当に。 力の継承をして、僕も驚いたんですよ? まさか、僕の大きな力の全てを余裕で受け入れるなんてねえ。 まさか、そんな生き物がいるなんて思いもしませんでしたよ」
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