脇役のバスケ

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雅「それと貴様。下の名前かつ呼び捨てで呼ぶなと言った筈だ。言葉が理解出来ないのか?」 自己紹介が終わって、いざ昼食再開と思った時、雅は龍也を指差して指摘する。 しかし龍也は、弁当を食べながら反論した。 龍「言葉の意味は理解してるよ。でも、僕達はもう友達でしょ? だったら、お互い下の名前で呼ぶべきだよ。現に祐一もそう呼んでるんだし」 雅「・・・ハァ」 言ってもわからない。龍也がそういう人間だと理解した雅は、ため息を吐く。 憲「・・・なあ、龍也。ここは名字かつさん付けで呼んだ方がいいと思うぜ?」 その様子を見ていられなかったのか、憲二がそう促す。 だがしかし、それでもわからないのが龍也クオリティ。 龍「えっ?何で?どうしてそんな事しなきゃいけないの?下の名前で呼び合ってこそ、親友になれるんだよ?」 こんな事を、さも当然の事のように言い放つんだから。 龍「・・・あれ?どうしたの麗華?立ち上がって・・・何かあった? えっ?何でそんな怖い顔してるの・・・って痛い痛い!?痛いって!?」 結果的に彼女の麗華を怒らせ、この始末。王道主人公って時々面倒臭いね。 藍「付き合ってもこの状態とはな。麗華の先が思いやられるぜ」 咲「過去に龍也さんを思っていた薫ちゃん、どう思いますか!?」 薫「えっ?えーっと・・・それよりも咲ちゃん、無駄にテンションが高くない?」 咲「久々の出番だから!!」 美「・・・メメタァ」 その風景を見て、最近出番が少ない4人が呟く。 ───バタンッ!! そんな時、突然屋上の扉が勢いよく開いた。 何事かと思い、俺達は扉の方に目を向ける。 「遂に見付けたぞ!!橘雅!!いや、我が婚約者よ!!」 そこには、いきなりの登場なのに凄い事を言っちゃった、丸坊主の巨漢がいた。
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