シャンプー終わってから顔を上げてみた。

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    「なに?なんなの?」 「……………」 「いやだから。ここで何してんの?」 「………………」 「ここ風呂場なんだけど」 「…………」 「俺さ、今裸なんだけど」 「……………」 「君、一応女の子だよね?なんか頭から血が出てるし、目玉とか色々飛び出てるけどさ。異性が風呂に入ってる最中に音もなく浴室まで入ってくるってどうなの?ねぇ、どうなの?」 「……………」 「これさ、普通に覗きだよね」 「!!!…………」 「あとその顔に付いた血糊だけど、なんで拭かないの?結構大変なことになってるよ?それとも何?君とはなんの関係もない人間を驚かせるためとか、そういう感じでそのままにしてんの?趣味悪いな。気持ち悪い」 「………うらめし…」 「恨めしいじゃねぇよ頭悪いなお前」 「………」 「だからさ、お前が誰かを恨んでようが憎んでようがそんなの俺には関係ないよね?だったらその恨めしい奴のとこ行ってやれよ。なんで遺恨も何もない人を恐怖に陥れようとするわけ?ああなるほど、要するに憂さ晴らししてるだけか。最高にクズだなお前。このクズ野郎。なに?霊的な何かになったらモラルとか道徳観みたいな物は関係なくなるとか?自己中すぎるだろ。ロクな死に方しなくて当然だなてめぇみたいな奴は。なぁおい。なんとか言えよおい。なに押し黙ってんだ。おい。消えんなおい。まだ話は終わってねぇ。消えんなおい」  
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