106人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
ホワイトデーから一週間
クッキーをゆっくり食べている。1日1枚って決めている
誰にも1枚もあげていない
だって無くなっちゃったらすべて終わっちゃいそうな感じがするから
そして明日は三学期の終了式
今日が1年生として受けれる先生の最後の数学
先生は4月からも残ってくれるのか
4月からも私たちのクラスを教えてくれるのかずっと悩んでいた時
メロディーが流れた
百年先も愛を誓うよ
君は僕のすべてさえ
信じているただ信じている
同じ時を刻む人へ
『おっ、誰だ誰だぁ?携帯鳴ってるぞぉ』
誰かがマナーモードにするのを忘れていたのか鳴り響いている
先生は楽しそうに音の元を探している
見つかれば没収になってしまい、帰ってくるのはだいぶ先
先生が探している途中で音楽は止まってしまい残念そうだった
それにしてもさっきのあの音楽確か、裕花も設定しているはず
振り返って裕花をみるが生憎、夢の中らしく気持ちよさそうに寝息をたてていた
先生が授業に戻ろうとしたとき、また流れた。さっきと同じ曲
『次こそは見つけるぞ!』
意気込んで教室をまわる先生
『みぃつけた!』
最初のコメントを投稿しよう!