終わりのその日(1

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自宅 「ん…」 「んんっ!」 ガバッ!? 魘され起きる 体は汗だく… (またか…) 頭を掻きながら チラリと時計を見る (ヤベっ!) (また遅刻だよ!) 慌てて支度をし家から飛び出る! 某居酒屋 カラ!コロ!カラン! 俺 「ワリー!」 「寝ちまった…」 男 「おぉ!」 「今TELしようとしてたよ♪」 俺 「毎度すまん」 男 「気にすんなよ♪」 「もう慣れた♪」 軽く笑う笑顔が爽やかな男 「吉野 博人」 (よしの ひろと) 俺 「で…」 「亜美は?」 博人 「あ…」 俺 「ん?」 「グフッ!」 博人の 視線を追う前に脇腹に激痛が… 俺 「ホゥッ!ホゥッ!」 ??? 「なんだ?」 「新手のアザラシの真似か?」 俺 「違っ…」 「…お前…が腹蹴るから…だろ」 ??? 「あそ…」 「じゃ改めて乾杯するか…」 俺 (ぐっ!!) (このアマー!) この粗暴且つ狂暴な女は 「佐伯 亜美」 (さえき あみ) 亜美 「何?まだヤル?」 俺 「いえ…」 遠い昔… 母親に言われた 「女の子には優しくするのよ」 この言葉を守るべく 俺は大人しく従ってやるのだ… 博人 「まっ!」 「とりあえず 乾杯しようじゃないか♪」 「すみませーん!」 店員 「はいっ!」 博人 「至急生三つー!」 「あと!これとあれでしょー!」 素早く注文する博人につられ 亜美 「アタシもこれ食べる!」 「あとそれもねっ!」 スッカリ機嫌を戻し 負けじと注文するのだった…
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