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自宅
「ん…」
「んんっ!」
ガバッ!?
魘され起きる
体は汗だく…
(またか…)
頭を掻きながら
チラリと時計を見る
(ヤベっ!)
(また遅刻だよ!)
慌てて支度をし家から飛び出る!
某居酒屋
カラ!コロ!カラン!
俺
「ワリー!」
「寝ちまった…」
男
「おぉ!」
「今TELしようとしてたよ♪」
俺
「毎度すまん」
男
「気にすんなよ♪」
「もう慣れた♪」
軽く笑う笑顔が爽やかな男
「吉野 博人」
(よしの ひろと)
俺
「で…」
「亜美は?」
博人
「あ…」
俺
「ん?」
「グフッ!」
博人の
視線を追う前に脇腹に激痛が…
俺
「ホゥッ!ホゥッ!」
???
「なんだ?」
「新手のアザラシの真似か?」
俺
「違っ…」
「…お前…が腹蹴るから…だろ」
???
「あそ…」
「じゃ改めて乾杯するか…」
俺
(ぐっ!!)
(このアマー!)
この粗暴且つ狂暴な女は
「佐伯 亜美」
(さえき あみ)
亜美
「何?まだヤル?」
俺
「いえ…」
遠い昔…
母親に言われた
「女の子には優しくするのよ」
この言葉を守るべく
俺は大人しく従ってやるのだ…
博人
「まっ!」
「とりあえず
乾杯しようじゃないか♪」
「すみませーん!」
店員
「はいっ!」
博人
「至急生三つー!」
「あと!これとあれでしょー!」
素早く注文する博人につられ
亜美
「アタシもこれ食べる!」
「あとそれもねっ!」
スッカリ機嫌を戻し
負けじと注文するのだった…
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