眼鏡~1~

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『没収』 「うげぇマジかよ」 『没収!』 「ウソでしょ~! この化粧品高かったのにーっ! 見逃してよ~」 何人もの生徒が涙を流すほど嫌う荷物検査・・・ 私はその検査員の中心にいる、 そう・・・ キチンと規定どおりに着こなされた制服・・・ 髪はオサゲで目にはギロリと光る眼鏡・・・ この容姿と頭の良さのおかげで 2年という若さで私は 完全無欠の ”風紀委員長 ”の座を手に入れた。 『取られたくないのなら 学校には持って来ない事ですね!フンッ』 「うげぇ ムカつく~。 2年のクセに3年の荷物検査までしゃしゃり出てんじゃね~よ!」 『黙りなさい! 風紀委員長なんだから1年だろうが2年だろうが私が仕切るのは当たり前でしょう?なんならその規定外の髪の色と制服の乱れで2週間ぐらい居残りにして差し上げましょうか?』 眼鏡をキリッと上げギロリと睨めば女子生徒は唇を噛んで悔しそうな顔を浮かべる・・・  
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