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「宋一っ!次は金魚掬いで勝負だ!!」
弾も全弾使い果たし、俺達が射的の出店を後にしようと歩き出すと、圭吾はそれを遮るかのように俺達の前に立ち塞がり金魚掬いの出店を指差しながらそう言い放ってきた。
コイツは何でまだ勝負する気なんだ……?
それともマジで友達がいないから構って欲しいだけなのか?
圭吾……可哀相な子……
「圭吾……邪魔」
「おまっ…!?」
俺はそんな可哀相な圭吾に優しく微笑み掛けながら今の気持ちを率直に伝えた。
その言葉に圭吾はかなりショックを受けたみたいだが俺の知ったことじゃない。
「邪魔です!!」
「邪魔なのー……!」
更に追い討ちを掛けるように有佳里と吹雪も言葉を続けてくる。
ここまで嫌われてるともうね……何で生きてるんだ。って話しになるよね。
ご愁傷様。圭吾……
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