182人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
桃香Side
「死ねぇぇぇ!!」
「え・・・?」
私は後ろを振り向いた。後ろには、さっき鈴々ちゃんが倒したはずの賊のリーダーが剣を私に振り上げていた
私はもう、駄目だと思って目を閉じてしまった
「ぐっ・・・!やってくれんじゃねぇかっ!」
目の前には傷を受けたさっきの男の子がいた
その子は傷を受けた体で、とっさに剣をリーダーらしき人に振り落とした
「ぐぁぁぁ!!」
男の子に切られたリーダーらしき人はそのまま倒れた
「えっ・・・どうして?」
私は目の前の男の子に尋ねた
それに前にもこんな事があった気がする
「目の前で人が殺されそうになってんのを黙って見ていられるかっての・・・」
確かにそうだけど・・・でも、自分の命を投げ出してまで・・・庇ったの?
最初のコメントを投稿しよう!