放浪者の出会い

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「うっ・・・!!」 「出血が酷い・・・桃香様。彼を村へ運びましょう!!!」 「鈴々も手伝うのだっ!」 「う、うん。そうだね」 急がないと死んじゃう・・・そんなの嫌だよ 「俺は・・・大丈夫だ」 「大丈夫じゃないよ!!!」 私は怒鳴ってしまった 「桃香様・・・?」 愛紗ちゃんも驚いている。それに、私だって驚いてるもん 「ご、ごめんね。と、とにかく急いで村に運ぼう!」 「は、はい。そうですね」 どうしてだろう・・・今まで怒鳴った事なんて無かったのに・・・あの人が死んじゃうのがもの凄く嫌だったからかな? それに、懐かしい感じもしたし・・・モヤモヤした気持ちもある もしかして私は・・・彼の事が・・・好きになっちゃったのかな? そんな疑問も抱きながら、村へ彼を運んでいった 桃香Side END
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