prelude

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「チュンチュンチュン、チュンチュンチュン、チュンチュンチュンチュンチュンチュンチュン」   …清々しい朝。雀が何故か三三七拍子で鳴いている。 俺の名前は【鷺沢 澪音ーサギサワ レインー】 地元の高校に通う2年生だ。   「今、7時過ぎか…ん?なんか今日の布団、異様に狭…いな…」   横をみるとそこには…   「スー…スー…あかん、もう無理。水分なしでうまい棒20本は無理やって!…スー…スー…」   親友の【双海 一輝-フタミ カズキ-】が爆睡していた。   「いつ侵入して来やがった?取り敢えず起こしてやるか。」   ━ムギュッ ━ムギュッ   両頬を本気で捻ってやった。   「い、いひゃいいひゃいいひゃい」   痛い痛い痛いと言ってるらしい。心優しい俺は捻るのをやめてあげた。   「good morning son。清々しい朝だな?」   「um…good morning mam.…って、何でやねん!全然清々しないわっ!起こすんやったら新婚の新妻風に起こせやっ」   寝起きでもノリツッコみをするとは恐るべし関西人の悲しい性。   「んで?いつこの布団に入って来た?」   ボケを流して言ってやった。   「え?さっき。人が起こしに来てやったのに気持ち良さそうに寝てたから添い寝したってん。」   満面の笑みで答える一輝。ちなみに遅刻回数はこいつの方が多い。   「可愛い娘の添い寝なら大歓迎だったんだがな」   「しゃーない、明日は化粧して来たるわ」   「この世に思い残す事はないか?」   「…私が悪うございました。」   「分かれば宜しい。」   ちなみに俺は空手をやっていた。
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