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「はい、席について~」
山田先生がいつものように教室に入ってきた。
山田先生は二十代の国語の先生で、生徒達と同じような目線で話してくれる人。
…私に結構話してくれる…何であんなに多くの仕事してるのかって。
「知ってるかもしれないけど、転校生が来ています。」
肩まで下がった髪をいじっている山田先生が言った。
教室がざわめき始める。
転校生がいたなんか知らないです…
先生が呼んだ声に応じるかわりに扉が開く。
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