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『まだ成長期すら来てないもんっ!
全然伸びないもんっ!
お母さんにはわからないんだっ!
毎年背の順で1番前に並ぶ子の気持ちなんて…っ!』
皆あの腰に手を添えるのやりたいって言うけど結構思ってるより恥ずかしいんだからねっ!?
でももう中学生だし前ならえなんてやらないけどね。
「早く食べなさいっ。
本当に遅刻するわよ!?」
『え!!』
そう言われて時計を見ると、朝食を食べ始めて30分も経っていた。
『ヤバいヤバい!
それじゃあお母さん、私行くね?』
靴を履いて玄関に立つ。
「憂梨…!
…わかってるわね?」
『…そんな怖い顔しなくてもわかってるよ。
サポーターもしたしっ。
激しい運動はしない。
ちょっと走るだけだよ』
「そっ?わかってればいいのよ♪
…ただ心配で…」
『私もバカじゃないよ。
やってもいいコトと駄目なコトくらい区別できる』
「…そうね。
いってらっしゃい!
車に気をつけるのよ!?」
『行ってきます!!』
さぁっ!
私の新しい中学校生活の始まりっ。
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