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どれくらいの時間が経っているのかは わからない
ただ、もう何度か食事を食べさせられ 発熱に加え乱暴された歩は薬を何度か飲まされていた。
きっと、ここへ来て日にちが経っているのだと静は思った
今日の見張りは あの日本人
その男の携帯が鳴った
それから、男が歩の縄を解き 次に静の縄を解いた。歩は、明らかに まだ体調が悪く縄を解かれても ぼんやりしていた。
静は赤くなった手首をさすった。服を着たりで縄を解かれたものの長い間縛られていたので痛々しく赤くなっていた。
「歩君・・・」
ぼんやりとした歩の頭を抱えてみると ゆっくり静を見て笑った
「・・・だい、じょーぶ」
「熱・・・下がらないね」
「そんな事、ない・・・随分マシ」
モゾモゾと自力で座る
「来い」
二人は声がした扉を見て立ち上がった。
部屋を移動すると、そこにトランクにランドリーワゴンがシーツが入って そこにあった
歩が、青ざめた
「入らないからっ」
「あん?」
男が眉間に皺を寄せるも先程までの歩と同一人物ではないのでは無いかと思う程の歩の行動
扉に向かって走り出して 屈強そうな男に捕まり暴れる
「嫌だっ、やめて!!!」
「ちっ、仕方ない。黙らせろ」
屈強そうな男が、何か ちょっと体を動かしただけだったのに歩がグッタリして静が叫んだ。すると日本人の男が
「気失ってるだけだ」
静が男を睨むが 男は気にも止めず そのまま次の言葉を続ける
「お前は、ソッチ。言っとくけど・・・変なマネしたら、そっちのじゃじゃ馬に何があっても知らん」
静が歩を見捨てれないと わかっての言葉・・・静は大人しくランドリーワゴンへ入りシーツに埋もれた
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