4人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「ねぇ、ルカ」
リビングで、テレビをみながらくつろいでいるルカに声を掛ける。
「んー?」
あれから、ギクシャクした関係はなくなった。
あたしは、何も思わなくなった。
「あたしね、良く理解できてない」
「・・・何を」
「ルカの花嫁になる事を」
ボソリ、呟いていてもルカには聞こえていたらしい。
すごい勢いでコッチを向いて来たルカ。
「な、何さ」
「いや、何でもねぇ」
ゆっくりとした動作で、テレビに向き直るルカ。
説明、してくれるんだろうなー、と思って待っているけど。
「・・・ははッ」
一向にその気配はない。
テレビ見て笑ってるし。
絶対、バカにしてるでしょ。
「ねぇ、ルカッ」
覗き込んだ顔は、すっごい寂しそうな顔で、
こんな顔をするのか、と心配になる。
覗き込む事を止めれば、ルカはテレビを消して黙り込む。
最初のコメントを投稿しよう!